ハクビシンは何でも食べます。
いわゆる、雑食です。
人間の好きな食べ物なら喜んで食べることでしょう。
小動物や小鳥、昆虫、鳥などの卵も食べます。
もちろん野菜も好きですが、なんといっても大好物は甘い果物です。
ハクビシンは日本全国で被害が報告されていますが、中でも食害は農作物を生産している農家にとって直接的な金銭の損失を伴うため相当な痛手となっています。
食害の中でも最も被害が大きいのはやはり果物系で、桃、ブドウ、サクランボ、ミカンなどが狙われています。
次いで多いのが野菜で、トウモロコシ、スイカ、イチゴ、サツマイモなどに被害が多発しています。

ハクビシンの食害が果物に集中している理由の一つに、ハクビシンの運動能力の高さが挙げられます。
ハクビシンはバランス感覚が抜群で木の上でも全く問題なく歩くことができます。
木から木へ飛び移ることはしませんが、ジャンプ力はあり1メートル以上跳べる個体もいるとされています。
つまり、果樹の上はハクビシンにとって格好のお食事処になってしまうわけです。
頭さえ入ればどんなに狭くても侵入できることで有名なハクビシンですが、穴掘りを苦手とする面もあり、地上を掘り返さなければ食べられない野菜よりも木の上の果物を選択するのも道理でしょう。

ハクビシンの食害は、農作物を商売とする農家はもちろん、家庭菜園などで果物や野菜を育てている人にも被害が及びます。
ハクビシンは人の住居の屋根裏などをねぐらにすることも多いですから、もし食害に遭った場合は住居内にハクビシンが侵入している可能性も疑ってください。
また、ハクビシンの行動範囲は70ヘクタールにも及ぶということですから、もし自宅にハクビシンが居ついているとしたら近所の果樹園や家庭菜園、農地などにも被害が出てしまう恐れもあります。
逆に、自宅ではなく近所に居ついたハクビシンから食害を被ることも考えられるでしょう。
もし果物や野菜などが食害に遭ったら、まず近所にどのような食害に遭ったかを伝えることが先決です。
近所に伝えることであらかじめ対策を強化することも可能ですし、運が良ければ被害が拡大する前にハクビシンの居所を突き止めることができるかもしれません。
ハクビシンによる被害が疑われたときには、被害の規模を拡大させる前に早めの対策をしておくことが肝心です。
実績のある駆除業者に依頼して大規模な金銭的被害を避けましょう。