ハクビシンは、非常に繁殖力の高い害獣として知られています。
1回の分娩で1~5匹の子どもを産み、その妊娠期間は2カ月程度という短いものです。
そんなに短い期間に子供を産んでしまうため、地域によっては、どんどんと増えてしまい、民家の空き家に住みかれ、被害に困らされているケースも多いです。
気になるのはハクビシンの繁殖時期ですが、実は厳密な繁殖期というものは判明していません。
しかし、現在の学説では通年で繁殖を繰り返していると考えられています。
また、ハクビシンは10カ月程度で大人の体になり、出産ができるようになります。
この成長スピードと妊娠期間の短さ、通年の繁殖期間という要素が重なることで、ハクビシンの数は爆発的に増えてしまいます。
ハクビシンは冬眠をせずに、一年中活動しますが、暖かくなるとその行動範囲は飛躍的に広がります。
そのため、寒い地域では温度の高い場所に集まる傾向があります。
その最たる場所が民家の屋根裏なのです。
暖かい空気は上に上昇するため、寒い地域でも民家の屋根裏は快適なのです。
また屋根裏は住人も滅多に入ることがない場所なので、ハクビシンは安心して住んでいられます。
そして、ハクビシンの害獣たるゆえんは、住みついた場所で糞尿をするということです。
糞尿を同じところでするという習性を持っているため、その匂いがだんだんと家の中にも侵入してきてしまいます。
また、通年で繁殖を繰り返してしまうため、気が付いたら、屋根裏におびただしい数のハクビシンが住み着いていたという危険性もあります。
そのうえ、縄張りという意識を持たないため、複数のグループが同時に住み着くこともあるのです。
一度住みつかれてしまったら、大変なことになるため、早めに対処をするようにしましょう。
あなたの住んでいる家に害獣がいないかどうか、定期的に確認をする必要があります。
まず、夜中に何か不審な足音がしないか確認してください。
ハクビシンは夜行性のため、夜に活発に動き回るという習性があるので、夜中に足音がしないかチェックしましょう。
家の中に糞尿の匂いがするようになったら、ハクビシンが長期的に住みついている可能性があります。
そこで屋根裏に登って、定期的に掃除などメンテナンスをすることを心掛けて、害獣の侵入経路になりそうな隙間などは、徹底的にふさぐようにしてください。