天井から動物の歩く音が聞こえたら、それはハクビシンかもしれません。
ハクビシンの好物は果実や植物です。
家の周辺に果実や植物があると、ハクビシンが寄ってきやすくなります。
白い鼻のハクビシンは見た目が可愛いですが、日本全土で農作物の被害が増加しており、有害鳥獣にも指定されている動物です。
ハクビシンは夜行性です。
昼間は隠れ場所に潜み、夜中になると餌がある場所に移動し、果物や植物を食べます。
屋根裏や天井裏が、本来の隠れ場所とよく似た環境であるため、住みつきやすくなっています。
運動神経が非常に高く、垂直移動ができるため、屋根や壁に穴や隙間があれば、そこから屋根裏や天井裏へ侵入し利用されることがよくあります。
屋根裏や天井裏に住み着いたハクビシンを放置していると、家の骨格にダメージを与え、騒音被害、害虫被害につながるため、侵入を防ぐ対策をする必要があります。
また、既に住み着いている場合は被害が広がる前に駆除をしましょう。
ハクビシンを駆除する場合は、ハクビシンの生態や特性を理解し、適切な対策をとる必要があります。

ハクビシンの侵入を防ぐ対策や駆除方法は様々ありますが、ハクビシンが嫌がるものや臭いを利用するのもひとつの方法です。
ハクビシンが嫌がるものとは、天敵の臭いや、ハクビシン用駆除忌避剤、威嚇音、明るい場所、超音波です。
苦手なものや嫌な音を使って、忌避効果を付与すると良いでしょう。
具体的には、燻煙材や臭覚忌避剤などの臭いが効果的です。
ニンニクや石油系の臭いもハクビシンは大変嫌います。
嫌がるものを使用する際は、潰したニンニクをペットボトルに入れて穴を開けて置いておくことも効果があります。
また、木酢液など臭いが強いものも嫌がるため、スプレーで撒いておくと効果を発揮します。
臭いはいずれ消えてしまうため、定期的に同じ作業を繰り返すことで近寄らなくなります。
威嚇音は鉄砲や電動ガン、発砲音です。
ハクビシンは、捕獲許可が必要であるため鉄砲や電動ガンなどを実際に使用し捕獲してはいけません。
そのため、威嚇音は予め、テープなどに録音するか、ブザーを使用しましょう。

ハクビシンが嫌がる臭いや音を繰り返し使用することで、ハクビシンはだんだん近寄らなくなります。
近寄らせないことで、屋内の被害や農作物の被害を防ぐことができるでしょう。
対策する場所は、地上を中心に行ってください。
行動範囲が広く、年中活動し、繁殖が可能なハクビシンは放置すると個体数が増え、被害が拡大します。
定期的に対策を行い、ハクビシンの痕跡を発見した際は早期対策が重要です。
自分で対策を行っても、ハクビシンの被害が収まらないときは害虫駆除の専門業者に依頼しましょう。